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おかやん(JOHN)の独り言

おかやん(JOHN)の独り言

主任研修

居眠りネコ


今回は私が昨年(平成16年)の秋に受講した「主任研修」の模様を書いてみます。
最初にお断りしておきますが、これから書かれる内容は私と同業者の方(というか
同期の方?)以外にはさっぱり面白くも、また役にも立たないものです(^^ゞ
これから主任研修を受講される方もまだまだいらっしゃるので参考になればと思い書いてみます。

まず日程ですが、1泊3日、場所は勿論「自治研修所」です。
今回の研修は、市町村吏員4部研修と合同で行われるため、市町村職員の方が多くいます。
勿論、年齢層は同じでして、その点ではすぐに打ち解けられるんではないかと思います。
9月中旬から始まって、16年度は13班構成、最後の班は12月下旬になります。
1班は約40~50人編成で、私のときは半数が市町村職員の方でした。
まるちゃん情報によると、最初の頃の班はもっと県職員が少なくて3分の1程度だったとか。

お呼びの通知は8月に来ました。(私は11班で、受講時期は12月初旬でした)
毎度例のごとく「宿題」が出されます(T_T)
今回の研修は「ディベート」がメインとなります。
よって、宿題はディベートのテーマについて「賛成側」・「反対側」両方の論争点を
作成していくこととなります。テーマは班によって異なりますが、奇数班は
ディベート1日目・・・「庁舎の全面禁煙は是か非か」
(同  上)2日目・・・「市町村合併は是か非か」

また偶数班は
ディベート1日目・・・「日本の原子力発電は20年後に全廃すべきか」
(同  上)2日目・・・「児童虐待防止のための警察の強制介入は是か非か」でした。

おそらくテーマは毎年変わると思いますが、これらについて事前に自分で資料をかき集め
論点を作成して研修に臨むこととなります。
資料はなるべく数値や統計、実例が詳細に載っているものがよろしいかと思われます。
何故かと言いますと、実際のディベートでそうした資料を根拠に立論・反論を進めていくからです。

では実際の研修ですが、1日目はプレゼンテーション研修を行いました。
これは(株)パトス(研修を請負う会社だそうな)の方が講師でスピーチの仕方を学ぶものです。
前後の人と2人1組で、スピーチをし合うといった実践的な研修で結構疲れます(-_-メ)
ただ、ここである程度、他の方と面識を持つことが出来ますので考え方次第かもですね。
その後、自治研職員の方からビデオを用いたディベートの進め方の説明があり1日目は終了。
夜は自主活動(いわゆる懇親会(^^ゞ)です。中には帰宅する人もいるようですが
あまりお勧めはしません。何故かと言いますと、翌日以降のディベートに備えて
ディベートで同じ班となる方と親密になっておいた方が作業が進めやすくなるからです。

続いて2日目の研修。午前はディベートの意義についての講義でした。
講師はT大学の教授の方。翌日のディベート終了までお付き合いいただきます。
ディベート時の役割は事前に名簿にて割り振られていまして、順不同ですが
「肯定側」(5名)、「否定側」(5名)、「審査員」(2名)、「議長」(1名)です。
ディベートは前述したように、2日間行うので役割は1日目と2日目では異なります。
ぱっと見「審査員」が一番楽(?)そうな役割に見えますが、さにあらず。
一番負担が大きいですよ。かくいう私は1日目に審査員をやってほとほと疲れましたから。
でも、当日配布の名簿を見ないと分からないので、あとは運を天に任せましょう!

ディベートの進め方は、2日間では多少異なりますが、大まかに述べると
賛成側立論→否定側立論→否定側反論→賛成側反論→否定側イエスノー質問→
賛成側イエスノー質問→審査員質問→否定側最終弁論→賛成側最終弁論
となります。
各人で役割を予め決めてはおきますが、チームワークが何より重要です。
ですから、自主活動の時間に懇親を深めておく必要があるのです。
実際に作業に取り掛かると、時間の経過はあっという間でのんびりと構えている時間はありましぇーん。
それから、誰かがリーダーシップを発揮しないと、これまた話がまとまらないです。
お互いに遠慮していたら、とても準備時間中に作戦は練れないと思います。
ただ、残念なことに県職員にも市町村職員にも、やる気の低い人或いは消極的な人は
いますので、その辺は無視してでも協力的な方と話を進めていく方が良いと思います。

実際のディベートは、机を向かい合わせて、議長の進行の基に行われます。
自分に質問が来るかも知れないという心構えをしつつも、相手の論点についての
するどい質問を考えねばならないという、なかなかシビアな雰囲気ですが
そこは前日、酒を酌み交わした仲ですので、気にせずに進めましょう!
終わった後には、気持ちの良い充実感があるはずですよ(^.^)

全体を4班に分けて、各部屋でディベートは行われます。
終了後は講堂に集まっての講評及び採決です。採決は審査員が予め行っておきますが
意見が2人で割れたら、議長の独断で決まります(@_@)
ちなみに、審査員が何故一番大変かといいますと、予備討議(準備)中には各班の
議長及び審査員の方とミニディベートを行います。
その後すぐに本番のディベートに参加して両者の意見を聞きつつ、質問を考え出し
採点シートで各項目に点数をつけるという作業をしているからです。
先述の講師の先生も、内緒ですが・・・「実は審査員が一番大変なんです」っておっしゃってました。

で、3日目は終日ディベートにかかりっきりです。
午前は予備討議(準備)、午後が本討議です。
2日目のディベートよりも立論や反論が長くなります。
ここでも、きちんと役割を決めて、分業制で進めないと時間が足りません。
1にも2にも今回の研修は「チームワーク」です。
班員の皆さんで力を合わせて頑張って下さい。(勝っても賞品は出ませんが)

長くなりましたが、ざっとこんな感じで研修は行われました。
3日間とはいえ、中味の濃い研修で結構疲れますよ。前回の「主事・技師研修」よりは
講師の先生が温和で、前回感じた非常に重苦しいささくれだった気持ちにはならずに
済み、逆に楽しかった印象です。
前回の講師はダメだしばかりで(公僕は目の敵なのかな?)やる気が萎えましたからね。
これから受講される方、是非頑張って下さい!
個人的には、市町村や同年代の県職員と接する機会は少ないのが現状ですから
交流を深める意味では有意義だと思いますよ。
ではまたいつか。


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